2026年7月

夏かぜ対策

当院では高熱を出して受診される患者様に対して新型コロナウイルスやインフルエンザウイルス感染を否定するために診察室入室前にウイルス検査を行わせていただいております。ここ数か月間陽性者はほとんど出ておりませんがこの受診前ウイルス検査は今しばらく継続させていただきますので発熱で受診される患者様は受診前に電話でご連絡ください。

さて例年7月から8月にかけて夏かぜがはやります。夏かぜの原因はアデノウイルス、エンテロウイルス、コクサッキーウイルスなどのウイルス群です。症状は発熱、咽頭痛、腹痛などで、接触感染、経口感染が多く、子供に多く見られるといった特徴があります。乳幼児がおられるご家庭ではうがい、手指の消毒、タオルの清潔保持などに気を使っていただく必要があります。ウイルスによる夏かぜに対し効果のある抗菌薬はありませんので対症療法で症状の改善を待つことになります。特に水分補給が大切です。

夏かぜには咽頭結膜熱(プール熱)、手足口病、ヘルパンギーナなどが含まれます。

咽頭結膜熱(プール熱)はアデノウイルスによる感染症で、その特徴は数日間続く高熱、扁桃腺炎を思わせる強い咽頭痛、結膜炎による目の痛み、痒み等です。症状が比較的重篤なので安静と十分な水分補給が必要です。プール熱と呼ばれますが必ずしもプールで移るわけではありません。咽頭結膜熱は学校保健安全法にて「第二種感染症」に指定されていて「主要症状が消退した後2日を経過するまで」は出席停止にするよう定められていますのでご注意ください。

ヘルパンギーナはコクサッキーA群ウイルスによる感染症で咳などによる飛沫感染が多いと考えられています。2〜3日の高熱、口腔内の水疱出現を特徴とする病気です。

手足口病はコクサッキーウイルス、エンテロウイルス等による感染症で手のひら、足の裏、口の中に赤い発疹が出現するのが特徴で、発熱しない場合も多く高熱を出すことはまずありません。

夏かぜの診断には血液検査で白血球数、白血球分画、炎症反応を調べることが有用です。血液検査でウイルス感染か細菌感染かが判りますので治療方針を決定することができます。発熱が認められた場合は速やかに血液検査を受けてその原因を特定し、対策を講じることが早期回復のポイントです。

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